すずき

導火線 FLASH POINTのすずきのレビュー・感想・評価

導火線 FLASH POINT(2007年製作の映画)
4.1
中国返還前の香港。
ウィルソン刑事は、ベトナム人マフィア三兄弟の元に潜入捜査していた。
だが、刑事であることがバレて、殺されかける。
更には恋人の命も狙われたり、なんだかんだあって、最終的には親友のやり過ぎ暴力デカ(いつものドニー・イェン)がブチ切れてマフィアをボコりに行く。

「イップ・マン」「SPL」のウィルソン・イップ監督✕ドニー・イェン主演コンビの刑事アクション映画!
今作は、カーチェイスあり、追っかけっこあり、銃撃戦ありと、格闘アクション以外も充実。
…だけど、結局はクライマックスの銃撃戦&格闘アクションまですっ飛ばして見ても、80%問題ない、そんな感じの映画だ!「SPL」もそんな感じだったよねー。

そんなアクションシーンにありったけのパワーを込めたこの作品だから、ラストバトルは熱すぎる!
瞬きさえ許されない高速の連撃(スローモーションシーンがたまに挟まれるので、ドライアイの心配は無用)!
手技、足技、カンフーに柔道、ムエタイにプロレスやパルクールめいた技を、縦横無尽に繰り出す技のデパート!
ちなみにお気に入りシーンは、高速タックルからの回り込みバックドロップを鮮やかに決めるドニキ!
これはドニキ史上ベストバウトかも…いや、やっぱ「SPL」のvsウー・ジンの、路地裏どつきあい行ったり来たりがベストかな。

毎回香港映画見るたび、毎回言ってるような気がするけど、キャラクターのHP高すぎ!
しかもHPが高いことに加えて、香港映画の人達は基本的にゾンビかRPGのキャラクターよろしく、HPが完全に0になるまで普通に反撃してくる!つまりは、「殺さないと死なない」人達。
まったく、香港は恐ろしい魔境だぜ!
あと香港警察は基本的に無能なのも、香港映画あるあるなんでしょーか。