ヨハンナ・シュピリの児童文学作品の実写化映画。
両親を亡くし叔母に引き取られていたハイジはアルムの山小屋に住む人間嫌いの祖父と共に住むことになる。祖父と心を通いあわせた頃、叔母の手によってフランクフルトの富豪の娘クララの学友として住み込みで教育も受けることになったハイジは山での暮らしが恋しくて、、、とすべてを語るまでもないと思います。
まさしく、「これぞ、実写化!」というお手本みたいな名作。
2時間の枠に納めるためにやや総集編っぽい良すぎるテンポですが、抑えるところはすべて抑え、過不足のないストーリー構成になってます。
お馴染みのオンジ、ペーター、クララはもちろん、ヤギのユキ、シロ、クマ、ペーターの盲目の祖母、ロッテンマイヤー、セバスチャン、ゼーゼマン、クララの祖母、ティネットなど、ほぼすべてのキャラが出てきます。
原作のエピソードも代表的なものはすべて抑えてあり、無理のない展開で綺麗に繋いでいるのは感嘆に値するでしょう。
歳をとったせいか、いろんな場面で思わず涙ぐんでしまいました(笑)。
主演のアヌク・ステファンが最高に可愛らしく、まさにイメージ通りのハイジなのも良いですね。
ロッテンマイヤーはやや美人過ぎるかもですが(笑)、オンジやクララ、セバスチャンもイメージ通り。
そして、アルプスの山々の景色が神々しいまでに美しい!
最近の駄作ばかり作っている実写化映画には、このレベルで作り直してもらいたいくらいです。
非常にハイレベルな実写化映画の大傑作。