イチロヲ

拷問百年史のイチロヲのレビュー・感想・評価

拷問百年史(1975年製作の映画)
3.5
江戸から昭和に掛けての、権力者による不当な虐待行為を綴っていく、オムニバス作品。新東宝配給のピンク映画に属する。

「隠れキリシタン、弾正台、憲兵、旧日本軍」をキーワードにした性的虐待の歴史を辿りながら、その行為自体をグラン・ギニョール(ゲテモノショー)として見世物的に描写している作品。

登場する虐待行為は、宙吊り折檻、電極責め、三角木馬など。女性の皮膚が傷つくことがなく、打擲も寸止めでやっているのがミエミエだが、女優陣が常に脇を全開にしているので、脇フェチにとっては眼福にあずかることができる。

全裸で磔にされた女性の下腹部を蝋燭の炎でなめる(覆い隠す)構図と、歴代天皇の名前を列挙しながら腰をふる将校が印象に残る。最終的に全共闘の流れへと着地するところが、若松監督らしさ満点。
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