さっちん

続・深夜食堂のさっちんのレビュー・感想・評価

続・深夜食堂(2016年製作の映画)
3.7
前作の映画版「深夜食堂」にハマり、そこからドラマを第3シリーズまで観て、コミック全巻大人買いして(←と言っても、BOOKOFFで半額だったから買ったんだけど。^^;)、ずっと楽しみにしていた今作、やっと観れました。♪

でも、楽しみにしすぎてハードルが上がりすぎたかも……。^^;
ぶっちゃけたこと書くと、私は前作の方がどちらかというと好きかなぁ。^^;

……とは言っても、キムラ緑子と池松壮亮が親子役の「焼きうどん」の話は凄く好きで、笑えて泣けて良かった。
すごく久々に見た小島聖も、いい感じの老け方で、笑うとすっごいシワができるんだけど、それも魅力で、この話で問題になる「年齢差」にリアリティを与えていた。

なんで女優さんの顔のことを書いたかというと、今作中、一番の感動作として作られたと思われる「豚汁の話」にイマイチハマらなかったから……。^^;
この話だけ、コミックには無く、映画制作するにあたって作られたオリジナルということなんやけど、私の感じている「深夜食堂」という作品の魅力が、この話からはあまり感じられなかった。
感動を誘おうとしすぎというか……。(あくまでも個人的な意見です。あしからず。m(_ _)m)
ストーリーもそうだけど、渡辺美佐子という大ベテランの大女優さんが、実年齢と変わらないだろう年齢のおばぁさん役なのに、しわ取り整形でシワがまったくないという不自然な顔に、いかにもな白髪のカツラ姿なのが、九州から出てきたばかりのおばぁさんにはとても見えなくて、「あぁ、大女優さんが、こなれたお芝居してはるな。」としか思えなかった。
フィクションなのにリアルを求めすぎてホンマにごめんなさいなんやけど。m(_ _)m

でも、多部未華子演じるみちるちゃんが、前作でマスターから受けた「恩」を返そうとする「お裾分け」には、とてもほっこりした。あと、「枕の匂い」にも……。
前作のお風呂に入ってなくてクサいという設定も、今作の枕を嗅いだ時の匂いも、人間らしさが伝わってすごくいい。そして、それを自然に感じさせる多部未華子がいい。
それと、「豚汁定食」だけがメニューにある理由がわかってそこもよかった。

「焼肉定食」では、佐藤浩市の贅沢使いったらない。
こんな小物役もやっちゃうなんて……。それでも存在感バッチリなのがすごい!
ストーリーは、特に笑いも感動もよばない最初のつかみ的な話なのだが、無理に映画版だからと感動を誘おうとする演出よりも、ちょっとクセのある路地裏っぽいこういう話が、深夜食堂らしくて私は好き。
常連客の絡みもよい。

あと、前作ではマスターの作る料理にそそられ「あぁ、食べたい!!」と思ったけど、今作ではあんまり料理にスポットライトがあたってなかったような?
フードスタイリストの飯島奈美さんの料理は、もちろんどれも美味しそうなんだけど……。
そんなにお腹がすいてなかった時に観たからそう感じたのかな?

と、色々書いちゃいましたが、それでも「深夜食堂」のこの雰囲気が大好きだからこそ欲が出ちゃったのかな?と思うし、これからもシリーズ観ていきたいので、是非続いてほしい。(∩˃o˂∩)♡
Netflixのオリジナル版も観たいので、始めようかな?と検討中。^^;
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