カツマ

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのカツマのレビュー・感想・評価

3.9
エピソード4へと続くローグワンとはまた違うもう一つの道があった。ハンソロとチューバッカの出会い、ファルコンの登場。スターウォーズファンには嬉しいエピソードを盛り込みながらも、ハンソロが何故アウトローなキャラクターとしてスターウォーズトリロジーへと加わったのかを娯楽性たっぷりに描いたアドベンジャー大作!
エピソード8の脚本の破綻具合と、スターウォーズの看板に頼り切った甘えとも言うべき残念な仕上がりにはガッカリさせられた。しかし、このスピンオフは意外性は少ないかもしれないが、破綻もなく比較的安心して見ていることができました。何より若きハンソロを演じたオールデン・エアエンライクが後半に進むにつれてハリソン版をフラッシュバックさせるなりきり具合!何故アメリカでヒットしなかったのか、正直よく分かりません。

時は帝国軍が銀河を支配する暗黒の世界。若きハンソロは幼馴染のキーラと共に生まれ故郷を脱出しようとするも、キーラは捕らえられ、ハンソロは単身銀河へと逃げ延び帝国軍の軍隊へと入隊する。
キーラを助けるために、いつの日かソロは生まれ故郷に戻ることを固く心に誓っていたが、軍隊では終わりなき戦争の連鎖が待っていた。ソロは軍を脱走しようとするも逆に捕らえられ、凶暴な戦士の潜む牢屋へと落とされてしまう。その戦士こそがチューバッカであり、2人は協力して牢からの脱出を成功、出会い頭にして早くも素晴らしいコンビネーションを見せる。

蓋を開ければ予習をしなくても楽しめる内容で、シンプルな物語ながら場面転換が早く飽きさせない展開!ウディ・ハレルソン演じるトバイアスやエミリア・クラーク演じるキーラなど一癖も二癖もあるキャラクターが次々と登場し、敵なのか味方なのかよく分からないキャラが多いところがこの作品の魅力かと思います。

その他にもエピソード5、6にも登場するソロの親友ランドをドナルド・グローヴァーが好演!女性版ドロイドL3の登場など、スターウォーズファンにはたまらない小ネタもドッサリと用意されています!
ラストにまだ解き明かされていない事実が残されており、それらが果たして本流のスターウォーズにも影響してくるのか、ある人物の再登場に期待したいと思いますね。
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