シネマスナイパーF

アリータ:バトル・エンジェルのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

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ヒロインがしぬことを前提にした恋愛話を乱発して御涙頂戴している邦画のトレンドにはクールジャパンという刃の名前が泣いていると思うんですけど、サイボーグ少女が暴れるという真のクールジャパンがハリウッド映画化となれば熱くなるものです

おもしろかったですよ
真新しさは感じませんでしたが
何を楽しむかでしょうね、これは


天界の者が下界に降りてきて愛を持って神に挑むっていう本当好きねぇといったあたりが多分アメリカ人的に好きな部分で、主人公のオリジンそしてアイデンティティの追求という部分は早々にそれも割と雑に解決してしまう
結局いかにもアメリカ映画的な「愛は勝つ」ストーリーに見えてしまう
ただ、誰でも普遍的に楽しめるものとしての少年少女の哀しき成長という部分に関しては充分に合格点出てます
パンフレットにシリーズ化を想定して製作されたとモロに書いてあり続編ありきはどうかと思いましたが、後述するように見どころ多かったので、なんだかんだ次あるなら観たいよね絶対


何が見どころかって、そりゃ趣味の悪い描写ですね
首引っこ抜いてその下の脊椎がウネウネするのとかやめてよ
心臓差し出されたらそりゃああいうリアクションになるし、クライマックスに引き出しから出てくるアレとかビビるよ
アイツの最期とか一歩間違えるとコメディになりかねない
ハードなサイバーパンクなわけだから当然といえば当然の描写なんだけど、ビッグタイトルな割に冒険的で、ここはロバートロドリゲス効果かな

アクションもいいですね
アリータめちゃくちゃカッコいい
カッコよさを引き立てる萌えシーンの数々も素晴らしく、オレンジを剥かずに齧って不味がったりチョコレートを笑顔で頬張る様子には悶えますよ
だからこそ、クリストフヴァルツ演じるイドさんがついにアリータから家族として愛された瞬間にも胸が打たれる
アリータがカッコ可愛い、これで充分成り立ってますね


カナーリ楽しめました
絶対次も観せてね