Aya

キセキ あの日のソビトのAyaのレビュー・感想・評価

キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)
3.4
完全に当たり屋根性で見ました。
そんな悪くないじゃーん!!

いやファンムービーではあると思うのですが、私のようにGReeeeNの曲は「キセキ」しか知らない、レベルの人が見ても面白く出来てます。

兼重淳監督といえば前作「腐女子彼女」が私、実はかなり好きな作品でして★

GReeeeNの「キセキ」と言う曲ができるまでを綴った実話だそうで。

医大を目指す菅田将暉。見事不合格で浪人生の日々。
対してバンドでなかなかの人気を誇る兄松坂桃李はメジャーレーベルからお声がかかるものの、最大の難関は心臓外科医の医者の父小林薫の存在。

音楽をやりたい!と言う息子を理解せず、医者に、人の役に立つことをしろ!と日本刀まで振りかざす始末。
ちなみにここの家、上にお姉ちゃんがいるのに弟2人は父親に対して敬語です。

晴れて医大に合格した菅田将暉は予備校時代 の仲間を誘ってユニットを組み音楽活動を始め、専攻を歯科医師へ変更する。
対する兄は結局デビューできずにバンドは解散。音楽機材だけは揃った優雅な生活を送っているが・・・。

松坂桃李もメンバーかと思ってたw
この人アレだよね?
BENNIE Kでギター弾いてた人だよね??
色んなプロデュースしてますやん。
音楽で生計立てれてますやん。
その部分は映画には出てこなかった。
GReeeeNのプロデュースを兄としてした、って感じ。

というか、この映画経済的なとこは不問にしてます。漂白といってもいいくらい。

このお兄ちゃんの組んでるバンドに我らがマイティー奥野瑛太がいるんだけど、レーベルに声をかけられたことを機に、音楽性のシフトチェンジを迫られるがうまく応えられず、その末バンドは不仲になり解散するんだけど、ナユタウェーブってあんな感じの人いるんすか?

わりと、こうレコード会社の人って契約する前に色々条件出してきますよね。

どことは言いませんが、歌詞書けとか(歌詞ないとカラオケに入らないから。そしてカラオケ収入って、結構いいんですよね。個人的にテレビのBGMとかに使われる次に実入りがいいのでは、と思っております)。あとは日本語で歌え、とか、まぁそんなこと言いますよね。

それは多分普通だと思う。
この映画みたいな感じ悪い人(PD?)は誇張でしょw
でもね。
たとえこうゆう人がいても絶対に言ってはいけない。

「あんた曲作ったことあんのか?!」

この言葉を口にする人を私はプロだとは思いません。

なので、ミュージシャンとしての松坂桃李はアウトなんだよ。バンド以前の問題なんだよ。

対する菅田将暉が主人公で、GReeeeNの人ですね!
GReeeeNと言えばメンバー全員が歯科医師、と言うのは有名な話。
他にもケツメイシのメンバーに薬剤師がいたり(カラオケでも歌ってましたね)、APOGEEなんて、バンドそこそこ売れてる時に医者になろうとしてなりましたからねw

で、この顔出しをせず、歯科医師と歌手を兼業でやっているのって、なかなかクレバーで、それが成功してるのってものすごく新しい可能性のモデルタイプなんじゃないか?とこの映画見ながら思いました。

で、本格的に始動するぞ!って時にほんとは歯科医師を目指してるはずなのにデビューして何やってるんだ俺って自分を責めて、GReeeeNやめるーくらいまで悩むんですよね菅田将暉が。
この辺ものすごい自分勝手でファンが全然見えてない、と思った。

やっぱライブやってないとその辺伝わりにくいのかな?
ライブで顔出さないといえばビークルですが、ビークルはお面だったけどGReeeeNはシルエットらしいですね!すげ!

でも兄貴に説得されてなんとか書き上げたのがドラマ「ルーキーズ」の主題歌「キセキ」。
この曲がヒットして、父親にも認めてもらえるって展開なんだけど、この曲、恋愛の曲じゃね?
そんな全世代に受け入れられる名作的なのじゃなくね?と思った次第であります。

完全に個人的なことなんだけど、菅田将暉が、海援隊のCDを買うのに通ってるHMVの感じの悪い店員の女の子といい感じになるんですけど、そこでどでかく私の友人のバンド、空中ループのCDが展開されててすっごく嬉しかった。
アレかな?メンバーの実家が京都繋がり、とかかな??

そして最後に「キセキ」流れないのかよ!
Aya

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