Shintaro

哭声 コクソンのShintaroのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.3
これ言うの遅いんですけど、
國村さんに恋しましたわ…はい。

四つん這いになる奴ってのは、本気で挑んでるか本気でふざけてんのかしかないんで その時点で惚れるんですけど、更に目が理性振り切ってて肉貪るなんて どれだけサービスを提供して頂けるんでしょうね、ナ・ホンジン監督。

別に変態とかでなく、誰だって見た事無いものが見たくて あり得ない体験がしたくて野次馬的に映画を観るんですよ。なんていうか、そうゆう大衆の快楽を掴みつつ、そこに精神的な問いかけを本気で投げて僕らを惑わす映画が『哭声』です。

チェイサーでしか知らなかったんですが、そん頃から ”韓国のバイオレンスは物理的にも精神的にも先端”だと我々の頭に叩き込んでくる傑作でした。 『オールドボーイ』『悪魔を見た』など、コリアンバイオレンスは僕ら日本人には新鮮でいて親近感を持ち合わせています。

國村さんの話に戻ると、やっぱりこれ見た後で彼を検索しない奴はいないんじゃないかと、元々詳しい人以外は。
あれだけ全面的に活躍して、韓国の名優たちとぶつかってるのを大画面で見ると まるで『ジャパニーズバイオレンス』vs『コリアンネオバイオレンス』って感じで興奮するんですわ。

クァク・ドウォンって町山さんに似てんすよね。アシュラん時とか特に。演技の起伏が凄くて圧倒されるんですね。チョン・ウヒさんはインタビューの時の抜け感から虜になりました、綺麗…。
女の子も ”シーバー‼︎” 連発できっと立派に成長していくことでしょう。

内容に触れてなかったんですけど、取り敢えず気になる人は早く観ろって感じですわ。でないと何も言えませんもん。
韓国社会の背景云々あると思いますけど、監督的にも ある程度スピリチャルな視点を持った方が楽しめる映画だと感じました。
そうゆう意味でパンフの解説は良かったですね。
信じる信じないは常に自分に決定権が与えられています。僕らの生きる世界が如何にカオスなのか…
映画を通じて世界を再認識するというのは その作品が傑作である最大の証明です。

どうぞお早くご鑑賞ください
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