でしょうかな

DEVILデビル/ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~のでしょうかなのレビュー・感想・評価

3.7
ムンバイにて、ラマンナと名乗る男が連続殺人を犯したと出頭したが、刑事のラーガヴァンは疑い廃墟に監禁。脱出したラマンナは妹の家族を殺害し、ラーガヴァンは必死にラマンナを追う。

実在した殺人鬼ラマン・ラーガヴに影響されたシリアルキラーと、彼を追う悪徳刑事の物語。
Filmarks点数が低いので不安だったが、ジャケットの「殺人の追憶」「チェイサー」に次ぐという文句ほどではないものの、個人的には良作だと思う。
支離滅裂だが独自の哲学を持つサイコキラーが、正義の立場でありながら薬と女に溺れて燻り苛立つ警官を、殺人の道に導いていくという、まあ似たような内容の映画はいくつか思い付くが、ムンバイの埃っぽい町並みや「ラーマーヤナ」に重ねたらしい殺人者の哲学、戯曲のような音楽も合わさって独特の雰囲気を生み出している。終盤は少し盛り下がったが、二人のラマン・ラーガヴの対話内容は、これまでの話が収束したという感じで良かった。
不満は、せっかく凶器にこだわっているのに、殺害場面が直接映らない辺りか。
初ボリウッド映画だが、ハリウッドや邦画とも違う、どこか熱気のある雰囲気が味わい深かった。
でしょうかな

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