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ワンダー 君は太陽のJINのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.4
こちらもクチコミ評価が異常に高かったので気になって観てみた。
「人は見た目が9割」とか言うけれど、だとしたら主人公のオギーにとったらどれだけハンデある現実社会だろう。
それも子供の社会の方がどれだけ残酷なことか。
普通とは違うということの恐怖ときたら。
あからさまに避けられるのも、変に気を遣われ過ぎるのも、自分も周囲も慣れるまでは毎日傷つきながら生きることを覚悟せねばならない。

予告編から予想していたのは、見た目が普通じゃなくても根っからの性格の良さで周囲の反応をどんどんポジティヴな方向に変えていく少年の話。
大筋では間違いはないけど、さすがにそんな単純ではない。
彼を支える家族の愛情の大きさと苦悩によって浮き彫りになる要素も多かった。
親の教育や躾がいかに大事なのか、またいかに本当に大切なことを教えてくれる教師と出逢えるかということの重要さを痛感してしまう。
オギーの両親のユーモアとウィットに富んだコミュニケーション能力の高さと、姉の優しさには観ていても救われるものがあった。
この映画を観てたら、温かい家庭というものは最高の幸せなのかもしれないと思わせてくれた。

そして何より一緒にいて楽しい友達の存在だ。
学校生活はそれだけで大きく変わるし、イジメにも耐えられる。
共に一歩踏み出す勇気を与えてくれる友達は何物にも代え難い。
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