きりん

ワンダー 君は太陽のきりんのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.4
一人一人が惑星。みんな自分の立場の辛さは気づくけど、輝きには気付きにくい。
タイトルの「君は太陽」はオギーの強さだけでなくそういう意味もあると嬉しい。
他の惑星だからわかる。みえる。君という惑星のいいところ。

この物語が素晴らしいのは、オギーの人生だけで終わらずに周囲の人物視点でも語ってくれるところ。
そしてもう一つ素晴らしいと思ったのは、あなたという命の存在には、あなたしかない苦しみと同時に、あなたしかない魅力や輝き。その二つが共生している。という両方の面があったこと。

きっとオギーは宇宙飛行士のようにどこまでも飛び立ってゆけるだろう。
オギーが宇宙好きなこともあり漂う宇宙観のファンタジーと空想が、よりそんな気持ちにさせてくれた。

人の数だけ違う人生がある。自分にないものを持っている人には、また違った苦しみや悩みがある。
そして悩みのそれぞれは大も小も関係なく、本人にとって辛く深刻なのだということ。

人生の中で大なり小なり人が経験する人間関係や心の動きに涙が止まらない113分。
嬉しさも悲しみも、すれ違いも絆も、多角的視点で描かれる為どこかで共感がある。

みんなが一度くらい人生頑張ったねメダルを貰ってもいいと私もそう思う。
今日まで繋がってくれた、僅かな優しさでも関わってくれたみんなに、大きな拍手と感謝を🏅👏
きりん

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