Ryoma

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のRyomaのレビュー・感想・評価

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ナチスの幹部であったハイドリヒが暗殺された事件を実話に基づき製作された本作。
ナチスというとヒトラーがまず頭に思い浮かぶが、ハイドリヒも幹部でありユダヤ人大虐殺の主導者であり非常に残虐な人格者であったことは恥ずかしながら殆ど知らなかった。その裏側で、チェコ政府が暗殺を企て実行していたのもまた知らず、キリアンマーフィーら演じる実行者らがそれをどんな思いでやろうとしたのかは言葉で表すのも陳腐にきこえるほどに壮絶だったことは計り知れないなと。
レビューするのも億劫な程に酷く残虐な描写や時代背景に衝撃を受けすぎて、ナチスものの中でも個人的に最上位に匹敵するほどきつかった。あまり普段は気にしないのだが、本作に関しては、少し軽率で陳腐に感じてしまう邦題が妙に引っかかってしまった。
鑑賞後気付いたのだが、第二次世界大戦の終戦から今日で78年ということで、個人的に実際に経験していない身として、戦争の一部分の史実にすぎないが、このタイミングでみれてよかった。改めて決して忘れてはいけないことであり、繰り返さないために映像や記憶として留め考え続けることが不可欠だと感じた。
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