めかぽしや

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のめかぽしやのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ベストセラーの
ローラン・ビネ著
「HHhH プラハ、1942年」
を読んでいたので
1942年にプラハでハイドリヒが
どうなったのかを知ってました。

ハイドリヒはヒトラー、ヒムラーに次ぐ
ナチスNo3にあたる人物です。
ビネの「HHhH」の由来は
“ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる”
ドイツ語の単語の頭文字を取ったんです。


ナチス高官のハイドリヒの暗殺を
ロンドンに亡命したチェコ政府が
2人の青年をパラシュートでチェコに
送り込みプラハで決行される前後の
お話しです。

綿密にかけた暗殺計画だったのに
銃の玉が出なかったり、
銃撃戦でハイドリヒは負傷し
亡くなったものの
報復でチェコの村をナチスが壊滅してしまったり。
(炎628みたい)
挙げ句の果てに仲間からの裏切りで
立てこもっていた教会の地下を
水攻めされてしまいます。

チェコの大勢の人の命と
ハイドリヒ1人の命が
天秤にかけられてしまったようなもの
ですね。
報復が怖くて裏切り者が出てしまうのは
仕方がないのでしょう。

『暁の7人』でもハイドリヒの暗殺が
描かれているようです。
観たいのですがなかなか観られません。。

「HHhH」も映画化されていて
公開が決まってないのですがこちらも楽しみです。



画家のアルフォンス・ミュシャは
当時フランスで活躍していたチェコ人です。
ミュシャは祖国を想い帰国して
スラブ叙事詩という大作を手がけます。
(春に国立新美術館で公開されました)
その制作過程でナチスに捕らえられ
数日後帰されますがすぐに亡くなって
しまいます。
未完の作品がある事は
ナチスが残した爪痕ですね。



映画や本、絵画で歴史を知る事ができるのはとても有難いです。
めかぽしや

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