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人生は狂詩曲のkoyaのレビュー・感想・評価

人生は狂詩曲(2014年製作の映画)
4.0
これはベルギー映画で、監督は『ネコのミヌース』の監督でした。
この映画は、ベルギーについて知らないと混乱します。
私は、後から知って納得したので、これから観る方は、公式サイトである程度ベルギー事情を知っていた方がいいと思います。

ベルギーは北部がフランドル地方と呼ばれフランドル人でオランダ語を話します。
南部はワロン地方と言ってワロン人、フランス語を話します。
同じ国でも、北と南では全然違うのです。それが大前提にあります。

話は、素人吹奏楽団コンクールで北部の代表、サン・セシリアと南部の代表、アンナバンが欧州コンクールのベルギー代表をかけて対決する所から始まります。
結果は、同票1位で、2つのバンドが出場することに。

アナバンのソロトランペッター、ユーグはトランペットは上手いもののチームとしての協調性が欠けていて、何かと問題児。
とうとう指揮をしている兄と喧嘩して、ライバルであるサン・セシリアのマネージャー、エルケに引き抜かれます。
エルケはバンドのスポンサーである金持のボンボン息子と婚約中。

サン・セシリアに引き抜かれても、自分勝手な行動で問題を起こすユーグ。なんとかしようとするマネージャー、エルケが奔走しますが、だんだん2人は惹かれあっていくのですが・・・・もう、なんだか最後の最後まで大騒ぎ収まりません。しかも、この映画、ミュージカルなんです。

アメリカ映画だったら、もっとドタバタにするのだろうけど、この映画、冷静な所は妙に冷静で大人で、さすがヨーロッパ映画なんて思ってしまうのです。

うーん、ユーグがなぁ、女にもてて、もててしょうがない男なんですが、私としては、どうかなぁ、このヒト・・・って感じで苦笑い。
でも、ラストは意外な着地点で驚きました。
何の知識もなく、配信ポイントで観たけどよかったですよ。
ただ、ベルギーの事、ある程度知ってからの方がよかったね。
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