趣味の良い悪趣味な映画。
美学にあふれているけれどもグロテスクにもあふれている映画。
エマ・ストーンの女優魂をこれでもか、これでもかと見せられる映画。
安定した不安点の連続のような精神逆なでする音楽。
エマ・ストーンの着るドレスのデザインが凝りに凝って、凝りすぎてもそれを着こなしてしまうエマ・ストーン。
エマ・ストーンが「経験して成長していく姿(モノクロからカラーへ)」を描きながらも、逆に「経験して落ちぶれてい」くマーク・ラファロ。
エマ・ストーンの黒いはっきりした眉と黒い長い髪で、きっとにらまれるとたじたじとしてしてしまう迫力。
こういう映画は予告編ではきれいきれいな不思議の国のアリス的な世界を予想させておいて、観に来た観客の胸をどーーーんと突いて突き落とすような快感。
性的描写も解剖もマッドサイエンティストもここまで完成度高く描かれると「参りました」としか言えない映画。
この映画のサウンドトラックがあることに驚愕。
ちょっと聞きたい気もする。