けーすけ

シュガー・ラッシュ:オンラインのけーすけのレビュー・感想・評価

3.2
2019/05/19(日) TSUTAYA DISCASの定額レンタルで届いていたので鑑賞。


ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作の長編フル3DCG作品、2012年公開の『シュガー・ラッシュ』の続編。

前作に続きゲームキャラであり、ゲームの世界で暮らすヴァネロペとラルフが主演。
各キャラ設定は前作を見ないと多少分かりにくい部分もありますが、初見でもなんとかなりそう。

ひょんな事でヴァネロペのゲーム「シュガー・ラッシュ」のアーケードゲームが撤去される危機に。
そんな危機をなんとかするため、ヴァネロペとラルフはインターネットの世界へ飛び込みます。


ピクサー、マーヴェル・スタジオ、ルーカスフィルム(そして20世紀フォックスも)を傘下とするディズニー。
もう、これでもかと小ネタ(イースターエッグ)をブチこんできましたよ・・・。
ディズニー・プリンセスの無駄遣い、というかディズニーネタのごった煮。
本家ディズニーのみならず、スター・ウォーズ、MARVELまでも。
もうほんとにどれだけネタ仕込んでるんだろう。



以下、本筋ネタバレはしませんが、小ネタについては思いっ切りバレを書いたので、
それすら見たくない方は鑑賞後にお読みください~。

























インターネットの世界を分かりやすく可視化している世界観は素晴らしい。
高層ビルにGoogleやfacebook、amazon、twitterなど企業ロゴがゴロゴロ。
楽天のロゴも!(日本向けのregionだけかもですが、あざっす!!)
そのビル等の建物が各webサイトを表しているんですね。面白い。
ポップアップ広告とかスパムが、インターネットをしている人間に模したアバターに見せつけてクリックさせようとするくだりとか、
検索エンジンのサジェスト(予測候補表示)を皮肉ってるのとか、クスリと笑える表現が多々。



プリンセスの無駄遣いと書いたものの、予告編でもあった、このプリンセス達が集まってるシーンが一番面白かったかも。

訳あってプリンセス達の控室に入り込んでしまったヴァネロペの服装に感化され、
プリンセス達がシャツとかの私服に着替えるのですが、
白雪姫は毒リンゴに「POISON」と書かれたイラストが入ったシャツだったり、
アナ雪のエルサは「JUST LET IT GO」と書かれてたり、キャラ設定にそった文字やイラストが。
(そのプリンセス達の出番が来て部屋に呼びに来たのはスター・ウォーズのC-3PO!笑)


あとは気が付いただけでも、スター・ウォーズのタイ・ファイターとXウィング、ミレニアム・ファルコンが飛んでいたり、R2-D2もいたり。
ベイマックス、バズ、ウォーリー、くまのプーさんのイーヨーがいたり、警備はストームトルーパーがやってっいたりと、もうこれでもかと他映画ネタをブチこんできます。
ストームトルーパーに追いかけられるシーンではきっちりインペリアル・マーチw



「アベンジャーズ/エンドゲーム」鑑賞後だったゆえ、MARVELキャラの登場にはググっときましたねぇ。
アイアンマン、ロケットもいたし、キャプテン・アメリカの盾やソーのムジョルニアが置いてあったり、
アバターでガモーラと、スタン・リー氏までカメオ(?)出演!涙

ネットユーザーからの質問にはベビー・グルートまで出演!
どんな質問がきても「アイ アム グル-ト」しか返事しないという。笑


今思えば、序盤でゲームセンターの店長が何故か初代のiMacを使っていたのも、
ピクサー絡みでapple製品にしたのかな。


あ、あと劇中のオンラインゲーム「スローター・レース」に登場する女性レーサー、シャンクというキャラが麗しい。
CGでアニメ顔なのに、クールな恰好・仕草が、見ているうちに実在してるような感覚に。
このシャンクの声優が映画・ワンダーウーマンで演じたガル・ガドットというのがなんとも皮肉?笑





で、肝心のストーリー、
小さい子供にはちょっと分かりにくいのでは・・・?と思った部分が多々。
どちらかというと親世代に、子離れといったニュアンスのメタファーを感じたかな、と。


そしていわゆる“悪い奴(≒敵)”という絶対悪的な対象が無く、本作ではヴァネロペとラルフの友情にフォーカスされ話が進んでいきます。
前半は良い感じで話が進んでいくのですが、ラルフがよかれと思ってやった事が裏目にでてしまうという。
このラルフの行動にいまひとつ共感ができなかったのですよねえ、、、。
最大の山場となるシーンも、人によっては見た目がかなり気持ち悪い存在でして、子供が見たらトラウマなるかもレベル。


後半からは個人的には少しモヤっとしてしまう内容でしたかね・・・。
ただ、CGの進化と映画の垣根(とプリンセス)をブチ壊したという部分は高評価。
次回作あるかはわかりませんが、期待しときます!!
けーすけ

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