ショウコ

スウィートホームのショウコのレビュー・感想・評価

スウィートホーム(1989年製作の映画)
4.1
「田舎のいわく付き廃墟に取材に来たTVクルー達が酷いめに遭う」
…ってB級全開の陳腐なあらすじだけで敬遠しちゃうのは人生の損失だ。こんな映画があるってなんで誰も教えてくれなかったんだよ素晴らしかった💮

日本の特撮ホラーアクション。ドキュメンタリーって書いてあるのは何故なのか🤔役所で取材許可を貰うやり取りと、それを待ってるメンバーのいくつかの会話だけで舞台、キャラクターの性格、色々ありそうな関係性まで速やかに提示されます。んん〜鮮やか

特殊効果が凄くって。いきなり石積みの供養塔を蹴っ飛ばし死亡フラグを立てる馬鹿カメラマン(古舘伊知郎)が最初の犠牲者なんですけど、「触れると発火する呪いの暗闇」に下半身を焼かれ上半身だけで這い回る絵ヅラはなかなかのインパクト。残された足は煙を上げながらグズグス融解していくし背骨らしき突起は出てるしで大喜びです。そんなオバンバ状態で助けを求めるカメラマンにトドメを刺す高飛車女レポーターも見栄えのする最期を迎えます。発泡スチロールでも溶かしたのかしら…

電撃の光学合成とかボロボロ抜けていく床とか小道具の錆びとかホコリっぽさ、ストリングスの音楽など何もかもが私の琴線を掻き鳴らす。「全身炎上で皮膚が剥ける→眼球が溶ける→骨が露出する→パキンと頭蓋が割れる→崩れ落ちる」のシーンは恍惚で溺死しそうでした

こんだけでも最高だってのにお話はさらに盛り上がりを見せる。「戦闘服に着替える」「心の強さがモノを言う」「持たざる者vs失った者」など畳みかける胸アツ展開にずっと涙目。思ってた以上に体当たりのインディジョーンズみたいなアクションは入るし、ここまで暗闇ばっかりだった画面に映えまくる「本体降臨」は視界が潤んで大変でした😢怪獣バトルかよあいつブレインデッドのママンとタイマン張れると思う!



(はぁ〜面白かった〜!あれ…これミニチュアじゃね…?)とエンドロールに映るお屋敷をぼんやり見てたら最後の最後にもサービスが仕掛けられてて完全KOです

RPGとしてファミコンでゲーム化されてると聞きプレイ動画を見て笑った。二次創作やらせたら右に出る国はありませんね
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