FumiyaIwashina

22年目の告白 私が殺人犯ですのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

3.4
連続殺人事件の時効が成立した後に名乗り出て、告白本を出した犯人。端麗な容姿でメディアへの露出を増やす彼には熱狂的なファンができたり、被害者遺族とも接触し、感情を逆撫でするなど混乱に陥れる。
藤原竜也演じる曽根崎の異常な雰囲気と5件とも近しい者の目の前で絞殺するという酷すぎる手口で一気に引き込み、謎の6件目の事件と終盤にかけてのまさかの展開で飽きさせないなど、サスペンスとしてはなかなか良くできていると思う。
しかし、各登場人物の動機付けが弱いため、物語としての説得力がなく、また詰めも甘いため、もったいない箇所も多い。
手記や時効などいくつかのテーマはあるが、最も重要なのはトラウマだった。