さっちん

あゝ、荒野 前篇のさっちんのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.2
こ、これは面白い!!

菅田くん出演の高評価作品で、ずーっと気になっていたけど、胸糞悪くなるようなバイオレンス系と勝手に思い込んでいて、その上、長〜い前後編できっつー!‥と、食指が伸びなかったことがとっても悔やまれる。
全然思ってたのと違う!と、逆の意味で裏切られた。

まず、暴力シーンはあるけど、決してバイオレンス映画ではないし、菅田くんがもっと救いようのないようなクズな役なのでは?とこちらも思い込んでいたけど、そんなに腐りきってもなく、復讐心で闘志剥き出しの荒々しい感じはあるけど、バリカン(ヤン イクチュン)と接する時の優しい雰囲気には和まされるし、芳子(木下あかり)との、傷を持つ人間同士の分かり合える関係にも好感が持てる。

なんというか、ベースは重苦しい話なんやけど、意外とサラリと観れてしまい、なんなら、そのまま後編も観れる感じだった。(夜中に観終わり、翌日仕事だったので叶わなかったけど。)
ユースケ サンタマリア演じるトレーナー「片目」の髪型とか、雰囲気とかちょっと漫画っぽくて、ストーリーも、「登場人物絡み合い過ぎでしょ!」な感じも、ちょっと滑稽で面白く、全然飽きずに観れた。

ただ、SEXシーンが過剰なほど多く、家で観てると、しょっちゅうポリュームを下げたりめっちゃ気を使いまくらなければならないのが難点。^^;
このレビューを書くのに、内容を思い出してたら、過激なそういうシーンまでたくさん蘇ってくるし‥。あんなにいらない。^^;

あと、自殺防止サークルの話、後編でまたなんか絡んでくるのかなぁ?
前編のみ、あのくだりまでで終わるなら、個人的には、いらない気がした。

あぁ、でも、続きが気になって仕方ない!
2時間ちょっと時間を確保して、早く観なければ‥。
さっちん

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