愛情や絆の深さというのは他者では容易に推し量ることは出来ない、たとえそれがどんなに歪でも。
まず、先に申し上げると私はこの両親に1mmも共感できませんし、怒りを覚えるくらいに嫌いです(笑)
ネグレクトまがいの育児、虐待と捉えかねられないスキンシップ、避けられたはずの貧困、アルコール依存症、生活に困窮しているにも関わらずギャンブルをするなど1つだけでも問題な行動を全て行なっており、唯一の救いは子どもたちが最後の一線だけは奇跡的に越えなかったことだけ、1人の人間、親としては何一つ許せません。
しかし、当事者である子どもたちが不幸せかどうかというと一概には言い切れないのかなと。
もしあの時、仮にソーシャルワーカーなどが一家を引き離して施設に入れたり、養子に出したりすれば確かにより良い生活は出来たかもしれませんが、その生活=幸せかと聞かれると判断に難しい部分があります。
傷付きながらも家族が一緒にいたからこそ得られたことがあるかもしれないし、だからこそ結果的に彼女たちは今を幸せ生きることが出来たのかもしれません。
周りから見ればどんなに異常なこと、状態だったとしても家族だけにしかわからない幸せがある、家族や幸せとはガラスのように歪で脆く、刃物のように傷付けられることもあるが、それでも美しいものなのかもしれません。
一番は何事もなく、家族全員が幸せに生きることなのは間違いありませんが。