10000lyfh

新感染 ファイナル・エクスプレスの10000lyfhのレビュー・感想・評価

2.5
ソウルから釜山への高速鉄道を舞台に、突如発生したゾンビ集団との戦い。本作のユニークさは、高速鉄道を舞台としたことに尽きるだろう。その上での不満から述べると、まずは高速鉄道の見応えある映像をもっと見たかった。また、現代の鉄道運行管理システムを考えると、リアリティを欠く(例えば、列車が主体的に進路を決定しているように見えるあたり、機関車トーマスの時代やファンタジー性に通じてしまう。シンゴジラの自衛隊描写のような徹底したリアルさがあった方が、迫真だっただろう)。さらには、高速鉄道ならではのパニック要素が加味されても面白みが増したのでは。ゾンビの動きや表情、集団で一気になだれこんでくる時の演出はまずまずだが、人間たちの人物造形がステレオタイプ過ぎで、演技もいまいち。階級格差もサブテーマのようだが、表面的。やるならもう少しきちんと描くべき。最後に妊婦と子供が生き残るのは、未来への一条の光を感じさせて良いが、子役の子、アロハオエもう少し上手く歌おうよ。。。
10000lyfh

10000lyfh