走行中の高速鉄道の車内で突如、感染爆発が発生。
未知のウイルスに侵された乗客たちは次々と凶暴化し、視界に入った人々を襲い始める。
感染を免れた父娘、妊娠中の妻と夫、学生たちは、高速で疾走する閉ざされた空間で、決死のサバイバルを繰り広げていく。
カンヌ映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で上映され大反響を巻き起こしたサバイバルアクション。
【ご乗車にあたっての注意事項】
・乗車中は携帯電話の電源はお切り下さい
ゾンビは音に反応して襲います
・車両間のドアはしっかり閉めて下さい
ゾンビは自力でドアを開けることができません
・トイレ・座席の移動等はトンネル走行中におすませ下さい
ゾンビは暗くなると動きが止まります
はい、というわけで、ゾンビものパニックホラーです。
舞台が動く列車内というワンシチュエーションが実に効果的。
父親が別居中の妻へ、ソウル発プサン行きの特急列車で娘(最初は顔つきを見て息子かと思った。)を送り届けるというだけのシンプルな設定なのに、ひと時も緩むことなく手に汗握る展開には痺れる。
一番強烈だったのが列車の中でゾンビと戦いながら仲間のいる先頭の車両に移ったら、お前らは感染してるから前の乗降口のところに移動しろと、ものすごく罵られるシーンで、韓国の社会ではこのように同じ民族で疎外しあっているのだろうなあと感じた。
人のエゴ丸出しだった。
テンポといい容赦ない描写といい韓国映画のいい意味でのハイテンションさが表れている。
力技だけじゃなく、さりげない伏線回収のアイディアもお見事。
ゾンビ系の作品は多く見てきたが、これほどまでに人間ドラマに彩られた作品と出会うのは、かなり久々でした。
実際に泣けるまでにはいかなかったものの、泣けるくらいに感動的な作品でとても面白かったです。
いいキャラがいてアクションもあり上述のようにテンポがいい。
そして人間のいやらしいところが描かれていて希望もあると、とても素晴らしい出来だった。
某国の映画を取り仕切るお偉方にもこのテーストが感染してくれないかと、割と真面目に思った。
ハリウッドリメイクも決定しているみたいなので楽しみです。
邦題は”新幹線”と”新感染”をかけたオヤジギャグ的な、ダジャレですよね…。
ほらまたクソみたいな邦題付ける。
まあ、でもタイトルが何であっても面白いものは面白いし、邦題は見ただけで内容がすぐに理解できそうですし、良いと思いますよ、うん…。
あと、JSのパンチラが拝めます(白)。