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エルネストのmuraのレビュー・感想・評価

エルネスト(2017年製作の映画)
3.5
ボリビア革命。世界は知らないことばかり。情けなくなる。それでも少しずつ、少しずつ、映画が教えてくれるなと。

キューバ革命の直後、ゲバラが広島に来たことも知らなかった。

映画はそこから始まる。外務省の監視をかい潜り、広島を訪れたチェ・ゲバラ。平和公園の「過ちは二度と繰り返しません」という碑文に、「なぜ主語がないのか」という。「君たちはどうしてアメリカに憤らないのか」と。

それから、米ソ両大国に翻弄され、キューバ危機が起こる。そのさなか、ボリビアからキューバへと医学留学を果たす日系人、フレディ・前村。裕福な家庭に育つが、弱者に寄り添い、社会の不正に立ち向かおうとする。そしてゲバラに従い、祖国ボリビアの革命を目指す…

新しく知ることも多く、勉強になる。ただ、どうもパンチに欠ける。瀬長亀次郎のドキュメンタリーを先に見てしまったからか。ドラマとドキュメンタリーの違いもあろうが、同じ闘士でも、どうしてもカメジローの方が魅力的に見える。フレディが日本とはまったく関わらないということもあるかもしれない。むしろ広島を訪れたゲバラの方が気になる(ゲバラがボリビアで死んで50年だと)。

というか、ゲバラから「エルネスト」という名前をもらうだけの話のようにも思えて。

それでも、オダギリジョーの成りきりぶりはすごい。この顔色とパーマは(笑)