イライライジャ

スルターンのイライライジャのレビュー・感想・評価

スルターン(2016年製作の映画)
3.7
ひっそりと日本語で円盤がリリースされてるインド映画。
一緒に観てた人いわく『ロッキー』の1〜3作目の要素が全て詰め込まれてたらしい。かつてオリンピックで金メダルを取ったほどの実力を持ったレスリング選手スルタンがパッタリ引退して、募金を集める哀れなオッサンとなっていた。再び闘わせたいからと、スルタンに何があったのか回想する。

『ダンガル』と同じレスリングだけど、こちらはかなりエンタメ寄り。それもそのはずサルマンカーンなので人気者だしヒーロー的存在だし強い。そして踊る。
この監督は日本人が求めるようなインド映画らしいダンス満載のインド映画なので、内容の充実度がハンパない。

「君に触れると440ボルトの電流が流れる」みたいな歌があったが、この440ボルトはインドとパキスタンの国境でのフェンスで流れてる電圧らしい。だから何やねんていう豆知識だが。

現在パートのシーンではかなり太ってたけど18キロも増量したらしくて、さすがとしか言いようがない。

ヒロインはアヌシュカシャルマ。精神的にも肉体的にも強い夢を追う女性で、インド映画のヒロインとしては素晴らしいキャラだった。女である部分を押し出した描かれ方をしてないのにガサツにならず、母性は持ち合わせる。そして惹かれたら自分から愛の言葉を放つ。素敵でかっこよい。