コーカサス

テキサスのコーカサスのレビュー・感想・評価

テキサス(1966年製作の映画)
3.5
アラン・ドロンがディーン・マーティンと共演し、初主演した西部劇。

舞台は西部開拓時代―。
スペイン貴族のドン(ドロン)は、ルイジアナ娘のフィービー(フォーサイス)と結婚するため、アメリカへやって来た。
ところが結婚式当日、ふたりの仲を妨害する騎兵隊が乱入し、ドンは騎兵隊のひとりを事故死させてしまう。
殺人罪で追われることになったドンは、逃亡中に出会った開拓民のサム(マーティン)に護衛として雇われ、コマンチ族の争いに巻き込まれながらも、目的の地テキサスを目指す。

ドロンが出演した西部劇と云えば、三船敏郎、チャールズ・ブロンソンと共演した『レッド・サン』を思い出すが、その5年前に製作された本作は『レッド~』とは違った全編コメディで、全く性格の異なるドロンとマーティンの掛け合いや漫画みたいなコマンチ族の笑いが終始楽しい異色の西部劇である。

ある意味、“本当のどんでん返し”だったラストもまた楽しい。

そして、やっぱりアラン・ドロンは世界一イイ男だとつくづく思う。

82 2021