やまぞう

ソウル・ステーション パンデミックのやまぞうのレビュー・感想・評価

3.0
夏に日本公開された「新感染 ファイナル・エクスプレス」が大変面白かったので、スルー出来ずに鑑賞。

元々このアニメが先に製作されて、
「面白いから実写化しよう!」
つーコトで「新感染〜」が製作されたそうなので、実写版の原案みたいな感じか。
宣伝などでは、前日譚とか言ってるけど、時間軸がちょっと違うみたいだし。

感染からゾンビ化するまでの時間も「新感染〜」より遅いせいか、疾走する列車が舞台じゃないせいか、テンポ感がイマイチ。

そして、主要登場人物がほぼ全員クズなので、共感出来ず。
よって、「わぁ〜、この人助かるのかなぁ〜...」
というハラハラ感は極めて薄く、逆に「早よ死んでしまえ。」と思ってしまう事しばしば。

さらに、これはホラーの定石ではあるのだが、

「なぜ、ドアを閉めてから逃げない...」
「なぜ、貴重な武器を捨てて逃げる...」
「なぜ、この状況下で悲鳴あげたり、大声で泣いたり、大声で話したりして、わざわざゾンビ達に自分の居場所を教えるような事を...」

と、主人公はじめ登場人物達がバカのドミノ倒しみたいな行動ばっかやるので、非常にストレスが溜まる。

がしかし。
イライラを募らせながら観ていたら、予想だにしない展開に。

...油断した。

ストーリー展開も、登場人物の描き方も、テンポ感も「新感染〜」には及ばないが、それなりに楽しめた。
やまぞう

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