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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのmingoのレビュー・感想・評価

4.0
エモさ120点オーバー、詩の世界を現代映画として100点に近い点数で表現した2017年の邦画傑作だと思う!
カットとカットをつなぐアクションの名手と言えば喜八だが、彼を想起させるタバコの火から街の灯りへのカット。美しさと同時になんだか胸にじんわり染み渡る心地良さ。気持ち良い!ではなくスッと寄り添い、なんとなく続く日常と、どこか不安げな現代社会、そこにポツンといる自分を短文で棒読みに近い演出を用いることで、心の内を表現しているよう。東京が嫌いだけどそこに居てしまう自分。能力はあれど、ただ今そこにいることから変えない自分。でも周りにいるひとのことは大切にする。ありのままに精一杯にもがきながらも恋をしてしまう人間、愛おしいじゃないですか。上質な、少しビターな、なんにも予定がない夜に1人で観たい映画。
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