Aya

ドリームのAyaのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.7
こっちの方がアカデミー賞っぽくね?!
「ムーンライト」よりわかりやすく、大衆向け。
そして熱い!
麗しい!

NASAのロケット開発に貢献した3人の黒人女性を描く実話モノ。

ああ、この主人公の人「ベストキッド」のお母さんか!全然わからんかった・・・そういえばあの時もナイスバディだと思ってたよ・・・。

個人的にたまらんのが衣装と音楽なんですよね。
ハンス・ジマー御大という事ですが、ほぼファレル・ウィリムスなんすわー。
好みドストライク!

そしてこの1960年代の女性ファッションと、アフリカ系の女性特有のふくよかな身体にピッタリの素敵な形、柄、色味のワンピースやスーツ、バッグにハイヒールですよね!
ペタンコシューズの人なんて出てきません。
細いヒールをカツカツ言わせながらタイトスカートで走り回るキャサリンがとってもキュート!!

理系男性のクソダサいスーツなんてどうでもいいんです!
ケヴィン・コスナーの腹が出てるとかもうどうでもいいんです!と言わんばかりに女性贔屓の映画になってるのは確か。
だってオシャレは楽しいんだもん!

黒人、そして女性が差別されるのが当たり前の世の中、この物語の主人公の3人はそこではなく、自分の持っている能力をきちんと見て欲しい、という至極真っ当な思いを努力と根性で勝ち取っていく姿がとても良い。
3人ともちょっと強すぎじゃない?と思うくらいめげずにコツコツとやってるから、自分がクズのように感じましたねw

やっぱみんなで力を合わせて同じ目標のために努力する、って話が好きでして。
そしてこの映画は偏見、という逆境をプラスαしているので、それが徐々に解かれていくさまはやはり上がります。

そして最近の宇宙モノってとってもキリキリしたり、めちゃくちゃ危機だったりするのが多かったじゃないですかw
久々に気持ちのいいストレートな宇宙に想いを馳せる映画が観れてそれも嬉しかった。

キキ子はなんかもう、痛々しい。
ほんとただのおばさんになってるね・・・。

ケヴィン・コスナーも良かったね。アメリカがロケットに夢をみた時代、キャサリンの能力を正当に評価し、無事にパイロットを生還させるロケット打ち上げを目標に静かにメラメラ燃えている上司。
ケヴィン・コスナーって声がいいと思うんですよ。
かなりメタボってましたがw

ちなみにあのパイロットの人、クリエヴァに似てない?
ザ・アメリカの昔のハンサムって感じ。
まさか「エブリバディ・ウォンツ・サム」のナンパ上手のアイツだったなんて?!

そしてなんといってもマハーシャラ・アリ様です!
カッコいいったら!
出てるの知らなかったから、これと「ムーンライト」と合わせてのアカデミー助演男優賞なのかな?と思った。

この映画の最大のマイナスポイントってタイトル云々で揉めてたのもあると思うけど、なんといっても日本語字幕だと思う。

長尾絵衣子さんて私あんま見たことないんですけど、意訳にもほどがあると思った。日本語のセンスもない上、いやそこ意訳にしたら意味変わってこない?という部分も多く、かなりの部分で首を傾げてしまった。
ものすごくノイズ。
Aya

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