しゅん

ドリームのしゅんのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.3
車を修理するオクタヴィア・スペンサーの下半身にはじまり、実験中につっかえるハイヒール、執拗に研究室とトイレを行き来する足元と、足とハイヒールへの集中が印象的。決して歩きやすい靴にはしないという矜持が彼女達の苦境とプライドを物語る。黒人女性という二重マイノリティに最も共感をもつのがケビン・コスナー演じるリーダーの男であり、表現せずとも伝わる彼の孤独こそがアメリカの強さでもある気がして、なんだか切なくもある。ともあれ、ファレルによるスコア、ジャネール・モネイをはじめとするハイレヴェルなファッションなども含め、快活な力強さを楽しみました。
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