TakashiM

ドリームのTakashiMのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.3
本日良作2本目!

特に意識したわけでもなく、レンタルした順番に観てるんだが。。
奇しくも1960年代、人種差別真っ只中のアメリカ。
ついさっき観た「グリーンブック」と同じ時代背景。

しかし舞台はNASA。
主人公は、3人の黒人女性。
ドロシー、メアリー、そしてキャサリン。3人はいわゆる才女である。

NASAでさえ、人種差別は酷いものだった。
同僚からの白い目、嫌がらせ。仕事内容、トイレやコーヒー等の施設面、昇給昇格。
「グリーンブック」よりも、相当露骨に思えるシーンだった。

だが彼女たちは、その才女っぷりを発揮し、差別という困難を乗り越え、邁進していく。
その活躍は、観ていて痛快of痛快。
彼女たちは時代の先駆者であり「NASAの科学者として働いた最初のアフリカ系アメリカ人女性の一人としての歴史的役割」(Wiki引用)を果たしたのだった。
エンドロールでも見れるが「黒人女性初の○○」を成し遂げていく。

加えて、ここはNASAである。全米から優秀な人材が集まる場所だ。
ソビエト連邦が最初の有人飛行を成功させ、アメリカはさらなる努力をもって、ソ連に追いつかなければならない立場になる。
そのためには国民一丸となる必要があり、NASAの優秀な人々は、差別が邪魔な存在だと気付いていく。
「小便の色は一緒だ!」と。素敵過ぎるセリフを吐いた上司は、仕事と数字の虫。彼の前には、最初から差別なんて無かった笑
そんな感じでNASAは差別意識撤廃に関しては、かなーり先進的な場所だったのではないかな。

邦題が「ドリーム」で、原題が「Hidden Figures」
原題の意味を調べるとなかなかおもろいが、邦題にしたらたしかに伝わりにくいかもね。
でも「ドリーム」って・・いくら何でも、ちょっと手抜きじゃあないのかい。
素晴らしい映画なんだけど、チープなタイトルに感じるのはおれだけでしょうか?!
TakashiM

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