群青

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディションの群青のレビュー・感想・評価

3.6
152分あったのにもかかわらずよく分からん、という感想があったバットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生。
今作はそれに新たなシーンを加え、編集したもので、その時間はなんと187分!
3時間使ってバットマンとスーパーマンとの出会い、軋轢、戦闘が描かれるのだ。好きな人にはとことん堪能できる時間になっております。


そんじゃあ簡単にどんなところが加えられかというと、スーパーマンのバットマンに対する心情が詳しく描かれていること、敵であるレックス・ルーサーの計画がより分かりやすくなっていることですな。

スーパーマンはバットマンのことを調べるシーンが増えており、彼がなぜバットマンを危険視するかが分かるのは非常にいい。劇場版だとスーパーマンの感情の移り変わりがわかりにくいので。
また、レックスの父に対するコンプレックスからくる狂気はみもの。水面下で彼がずっと暗躍していることも伝わってくる。特に部下のクナイゼフがいろんなところで頑張ってたんだ、という気付くことが多く、演じたカラン・マルヴェイ好きにはたまらない内容になっている。まあカラン・マルヴェイ好きって僕のことなんすけどね笑

レックスの計画が詳細になるということはそれにあわせてロイスのシーンも増えることにつながる。彼女の調査が分かるにつれてレックスの計画がどれだけやばいかこちらにも伝わる。
そしてバスのシーンもより官能的になっているぞ!しかしここ一番が見えるかどうかはアルティメット・エディションではない。そこは注意だ。

てかそこがアルティメット・エディションになってないってどういうことじゃ!!そこが一番大切でしょ!!!笑


あとはワンダーウーマンのシーンもちょっぴりだけ増えている。まあこんくらい。


そして思ったことは一つである。

長えよ!!

途中何回オチそうになったか…編集どうにかならんかったんか…脚本どうにかならんかったのか…そればかりが頭を巡る。
正直分かりやすくなったからといって面白くなったかというと微妙だ。親切にはなったよ。確かに。その分バットマンとスーパーマンの戦いに湧き上がる感情がないわけでもない。でもなぁ。テンポ良くならんかったかなぁ。
しかし一つ一つのシーンを考えてもキャラがどう思っているかが描かれているわけで、一概に全部無駄!ってわけでもない。どのシーンもあってしかるべきのように感じるのだ。
でもやっぱり長い。どうにかならんかったのか、と強く思う。
このちぐはぐさが居心地の悪さを感じさせる。
重苦しいの好きだしシリアスなの好きだけどそれを考慮しても難しいこの長さ。堂々巡り笑

それにしても、この作品でやっとDCユニバースを存続出来そう、というギリギリ感がすごいのでマーベルとの差は開くばかり。
ワンダーウーマンとジャスティス・リーグはどうなるのか。
是非とも頑張ってほしい。俳優は素晴らしいし。
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