るる

マイ ビューティフル ガーデンのるるのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

予告編を見て、これはありそうでなかったガーデニング映画では、と思って。

捨て子、鴨に守られていた、変人として名高い老人に拾われた、いきなり飛ばすな?と。

無秩序な植物が苦手、修道院で育った、何事も秩序立っていないとダメ、今日こそ変わりたいと願っている、図書館で働く、本当は作家、

なんらかの障害の特性なのかな、と思わせる、でも明言はされない、良い塩梅。秩序を気にするのに、遅刻癖はなんでなんだろう、でもまあそういうことはあるわな。

植物が苦手、なんとなくわかる、あれが全部、生きている、と思うと、わからんでもない、けど、そういうことじゃないのね。

紙に描かれた鳥が風に飛ばされて窓から雷雨の中へと飛び立ち、木に引っかかるイメージ、良かった。

使用人を奴隷のようにこき使う隣人、ゲール語、法律に詳しい料理人、

双子の娘ちゃん、お揃いの抜けた歯、ピンクの洋服、なかなかのインパクト、

料理人を返せと絡んでくる隣人、庭の本を贈ってくれる、カオスに美を見出す、まあそういう話になってくるよな。意外と苦手克服が早くて肩透かし、でもそうでもないと話が進まないか。

発明家のビリー、バイクのヘルメットを外してくれる、なんて絵になるのか。第一印象の変人っぷりから、どんどんカッコよく見えてくるのすげえな。機械仕掛けの鳥ルナ、なんて素敵。

失恋よりも解雇がショックだった、どうすんだと。

雨で庭がめちゃくちゃに、えー! 大家の正体、ええー! 実は三つ子、えー! まあでもそうか、料理人の双子の娘ちゃん、そういうこともあるか。

結末、ああ…完成した本は図書館へ、おお…

孤独な女性とお隣さんの老人の交流、同居人も良き理解者に、思ってたのとは違ったけど、出てくる人はみんなどこかしら変人で、みんなベラが大好きで、大人のおとぎ話というか。

とにかく美しい構図、色彩の連続。『アメリ』を連想したけど、うーんんん。こっちのほうが好みだっただけに、突き抜けなかったのが残念。

せっかく園芸をテーマにしたのに、一ヶ月という期限付き、庭造りをじっくり見せてくれなかったのは本当に残念。カオスに美を見出す、それ言っちゃなんでもありじゃない? という気がしたし、言うほどカオスじゃなくて、うーん。

爽やかで良かったけども。
るる

るる