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ぼくたちのチームのyuuuumiのレビュー・感想・評価

ぼくたちのチーム(2016年製作の映画)
4.0
再婚した父のせいでラグビーが盛んな寄宿制男子校に編入することになった主人公ネッド。
たまたま同じ部屋になったラグビー選手であるコナー(ニコラス・ガリツィン)が出演しているので鑑賞しました。

もともとプロのラグビー選手を志していたというニコラス。この作品では実際にラグビーをプレイするシーンが多数あり、ボールをキックしたりする姿が当たり前ですがとてもカッコ良くて、ラグビーをプレイしている時の表情が本当に楽しんでいるようにみえました。

ルームメイトのネッドとも、音楽を通して打ち解けていきますが、男子しかいない寄宿学校で一番怖いのはあらぬ噂。友情を別の意味に受け取られ誤解されることや、自分の気持ちに正直にいられないこと。自分を守るために嘘をつくことと、黙っていることは違う。マイノリティという悩みを抱えていますが、同じ悩みを抱える先生からの、自分を偽ったら、誰が自分になるんだ、他人の言葉ではなく、自分の言葉で人生を切り開いていけという言葉にとても共感しました。

学生の頃にはまだ心がついていけないし、悩んでしまうようなことも、大人になればその悩みは個性の一つだと理解できるようになる日がきっとくると思います。自分らしくいるために悩める姿を演じたニコラス・ガリツィンの全てが素敵すぎました。

この作品は、そんな悩める姿を描いた素敵な作品でした。
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