グラビティボルト

君の名前で僕を呼んでのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.1
ロケーションと身体的接触がセクシーなぶんそれ以外が退屈。
ラブロマンスを撮る時に二人の特別さを初見で理解させる視線のショットみたいなものが必須だと思うんだがこの作り手は一切興味がないようで、アヴァンチュールを撮りたかったんだろうと理解した。
だから二人が互いの距離を「視る」ところから詰めていく過程よりも一度くっつくと離れ難い身体的な繋がりの描写に重きを置いてる。
「サイン」であったことが明かされるビーチバレーの件から体が触れあう場面をサラリと撮れる軽快さやオリヴァーに気持ちを明かした後もマルシアちゃんと関係が持続出来るこの「シビアじゃなさ」これをちゃんと優しさとして目に入れられるかが大事なのだとは思う。
只、ラストカットの切なさとそれまでの展開の優しさ、柔さとちぐはぐな気がする。