伏見橦木町の遊女・薄雪太夫と呉服屋の使用人・美之助は、将来を誓った仲だった。しかし、美之助は逢瀬のために店の金を使い込んでしまい、薄雪がそれを肩代わりしているため、借金が膨れる一方だった。…
>>続きを読む朝霞たちこめる山あいの湖水に、一隻のボートが浮かんでいた。中には十七、八才の少年と少女が寄り添って、美しく眠っているかのように横たわっていた。その姿は死という暗い名を与えるには、あまりにも…
>>続きを読むトンネル建設をめぐる利権争いで榎家と観音組は流血の抗争を繰り返し、榎家の岩橋と小野寺、そして観音組の尾関は刑務所送りに。昭和4年。大正天皇崩御、昭和天皇即位に伴う減刑の恩典により、岩橋、尾…
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