ショウコ

トゥルー・グリットのショウコのレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
3.1
「不屈の精神」「本当の勇気」あたりでしょうか。ふんわりピアノにあわせ「私が14の時、撃たれた父の仇をとった」と冒頭モノローグでいきなり結末が説明されます。んでその通りの事しか起きない

男2人を雇って追跡する内になんとなく仲良くなって深まる絆…なロードムービー。殺伐とした復讐の中にも人情が滲むアマめの王道西部劇で、絶対どっかで聴いた事ある緩いコテコテのBGMが何度も挟まれるので陳腐さが半端ない。英語の発音もめっちゃハキハキしててまるで絵本でも読み聞かせられてるみたいでした

「69年のリメイクではなく原作の再映画化」なんだそうですけど2010年に何故これを?と不思議で仕方なかった。視点が少女なのでハードボイルドに酔うとかそういう感じでもない。大人が相手でも負けずに交渉したり、殺すのではなく法廷に突き出すのが目的って点が面白さなのかな🤔私には古さしか感じられなかったです…

主人公が痛みを負うラストも無理に取って付けた様で、何か苦味を残さなきゃという原作者の義務感のとばっちり食ったみたいで可愛そうでした。「穴二つ」って事かしら。馬上の撃ち合いはカッコ良かったです🐎




昔、西部劇を好んで観てた私の父に何が面白いのか尋ねたら「ドラマはどうでも良くて銃しか見てない」と言われてズッコケた事がありましたっけ。物語の中で銃について触れる場面が割とあったので、同じ様にガン好きな方なら楽しめるかも知れない

興行成績は良かったらしいし評価もやけに高い。撮影が手堅くとても観やすいので、最近じゃあまり作られなくなった西部劇を求める人が安心して当時に想いを馳せるにはピッタリなのかも
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