イチロヲ

女子学生(秘)レポートのイチロヲのレビュー・感想・評価

女子学生(秘)レポート(1970年製作の映画)
3.0
ティーンエイジャーの性行動をオムニバス形式で描いている、セクスプロイテーション第1弾。西ドイツのプログラム・ピクチャーであり、日本でも公開されている。

70年代の若者の性観念を題材に扱っている作品。同世代の男女ではなく、若い娘が年上の男を誘惑する、総じて"女性主導"のセックス模様が描かれる。ソフトコアのため本番行為は登場しないが、当時の日本では不可能だった、ヘア描写が実現している。

スクールバスの運転手を誘惑する少女、義父と肉体関係をもつ少女、保守的な母にマスターベーションを目撃される少女など、少女視点による性のアドベンチャーが展開。各エピソードの合間には、街頭インタビューと精神分析のパートが挟み込まれる。

今どきの感性で観ると、どれも他愛のないエピソードばかりだが、「自由意志をもとにした、女性主導の性行動」に波及力があった時代を追体験することができる。サイケ期のファッションは言わずもがな、バックに流れるガレージ系の音楽がカッコいい。
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