コーエン兄弟が撮ったオーシャンズ11みたいな映画。何はともあれソダーバーグが映画製作に復帰して良かった。
良かったとこ1 監督力
脚本上のどんでん返しはかなり非現実的だけど、それを映画なりの説得力でうまく見せていた。最初はマヌケなオフビートギャグだと思ったら、アングルを変えて見ると計画の一部だったことが分かるような、ニヤリとする場面もあり。
良かったとこ2 キャスティング
感情をあまり顔に出さないタイプの人たちがキャスティングされていて、オフビート感が良く出ていた。マヌケな感じはコーエン兄弟のコメディ映画みたい。チャニング・テイタムは、他の映画だと出オチのような扱いもあるけど、ソダーバーグ作品では素朴な俳優として見られるから不思議。
ダメだったとこ 荒唐無稽なストーリー
盗まれる方の集金システムは、そのような機構になってる必然性に乏しいし、金を強奪する方も奇抜な方法で盗むので、計画自体が子供向けの漫画みたい。
ケイパーものとしての計画の緻密さを期待するとがっかりする。