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ローガン・ラッキーのskm818のレビュー・感想・評価

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)
4.0
しょうもないけどなんかオモロイ。オーシャンズセブンイレブンのようなギャグや、刑務所の受刑者たちが職員ロックアウトして要求するのがゲームオブスローンズの原作でその新刊が出てない事情についてやり取りする場面があるなど、気の抜けたような小ネタが笑わす。
話は冴えない感じのローガン兄弟が地元のサーキット場からの現金強奪を目論んで成功させるまでを、特に大きな障害もなく描く。ハプニングってクライドの義手が取れたことくらいでは? それだってしっかり救い出されてましたし。完全犯罪だよね。
ほんとにこういう犯罪計画がうまく行くかっつったら行かないと思うけど、周囲の状況や人をよく観察して(所長の事なかれ主義も計算の一部なのだろう)、下準備して、協力者に根回しして、アリバイ工作して…いや鮮やかな犯罪もの見るたびに言ってる気がするけど、犯罪ってほんと情報収集と下準備が大事よな。あとは計画通りに動けばいいだけだもんな。
最後のヒラリー・スワンクは、あれ実は個人的にローガン兄弟とバンクに目をつけていて、わざわざ見張りにやって来たということなのでしょうかねえ。
チャニング・テイタム、ほんといい感じになったな。ああいうお父さんいいなあ。彼が心変わりして盗んだ金を置いてきたように見せかけ実は、っていうラストもよい。義賊だ。
これビンボーな人たちが金持ち企業にひと泡ふかせる話なんだよな。実際はサーキット運営会社は保険をかけてて売上強奪されたからって何一つ損をしていない(しかもおそらくなんらかの不正で焼け太っているのではないか)。有名なことを鼻にかけるいけ好かない金持ち男は徹底的にDisられる。ジミーの娘セイディーはコンテストで「カントリーロード」を歌い、会場にいたおっさんたちが唱和する。
これってこういう内容の歌だったのね。おいらが子どもの頃オリビア・ニュートン=ジョン版で流行ってたけど、ジミーやセイディーたちにとってはジョン・デンバーの曲だろう。この歌の場面グッと来たわ。
これ監督誰かなーと思ったら、そーいやソダーバーグだった。
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