「優しさの死に化粧で
笑ってるように見せてる」
余命幾ばくもない少女とクラス1地味な男の子の物語。
「『全部嘘だよ』そう言って笑う君をまだ期待してるから」
あまりにも明るく振る舞うから、冗談なのかなって、期待してしまう。
「透き通るほど真っ直ぐに
明日へ漕ぎ出す君がいる
眩しくて 綺麗で 苦しくなる」
自分の命が長くないことを自覚しているのに、誰よりも前向きに生きている姿を見ると、普通に生きてる人間の方が参っちゃうね。
himawariの歌詞と映画の内容がばっちし合いすぎ。
(「」内は歌詞だよ)
原作は読んでいたから、
原作通りと思う一方、作品としては小栗旬と北川景子いるか?っとも思ってしまう。
興収とか考えたら、やっぱりキャストって大事なんだろうなぁ〜(ぼやき)
でも、原作も映画もストーリーは良くて、
映画では原作より泣いちゃった。
あ、でも!御涙頂戴映画ほど重くないから安心して!
原作を読んだ人も、そんなに違和感はないだろうし、読んでない人はタイトルの意味を知るためにも、見てちょと思う作品。
ここからネタバレ。
最後に彼女が病気ではなく通り魔に襲われて死ぬという展開。
病気だからって、病気で死ぬまで死なないなんて保証はないんだなって。
人間誰にでも、案外死って近くにあるもの。
そのことは誰もがちゃんと心に留めておかなきゃいけないんだろうね。
"君の膵臓をたべたい"
僕にとっては、君への憧れ。
君みたいになりたいという気持ちがこの言葉になった。
人間が自分にないものを持った人を好きになるのもこの理由かな。
さくらにとっては、僕の心の中にいたい。
死にゆく身なら、やっぱり忘れられることが何よりも怖いんだ。
人は人との関係の中で生きてる。
肉体を失っても、誰かの中に覚えられていれば、その人の心の中で生きられるのかもね。
「思い出の角砂糖を
涙が溶かしちゃわぬように
僕の命とともに尽きるように
ちょっとずつ舐めて生きるから」