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羊の木の109maniaのレビュー・感想・評価

羊の木(2018年製作の映画)
2.0
 確かにハラハラドキドキした。信じることの難しさ、尊さ、を描こうとしているのもなんとなく伝わった。でも、取ってつけたような印象がとても強く残った。
 なぜだか考えてみたが、月末が「信じたい」と思う気持ちに至る理由の納得感が決定的に欠落していたのではなかったか。クリーニング屋の店主が元ヤクザのことを信じたいと思う気持ちは純粋だし理解できる。散髪屋の気持ちもわかるし、もっと言えば、スケベ心が転じた恋愛感情だって共感できた。
 一番わかりづらい月末の「信じたい気持ち」がストーリーの中心に来ているので、せっかくイイ話が盛り込まれているのに、わざとらしさが目立つ映画になっていたような気がする。
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