あー、最高だった。面白かった。
少し泣いてしまった。いや、
しっかり泣いてしまった。
映画っていいね。
時には金儲けだけの映画もあるよ。
だけど、この映画のように、
どこにでもいるような女の子の人生に
ちゃんと寄り添い、とても私的な
数週間の出来事を、100人を越える
大人たちが集まって、真剣に描こうと
している。場面を丁寧に紡いでゆく。
時には世界を救うような映画もある。
だけど、この映画のように、
周りが聞いたら馬鹿げたようなことでも、
本人にしてみれば、突風ひとつで吹き飛ばされて
しまうような岐路に立っているんだよね。
世界を揺るがす事件でもないし、
世界を変える数週間でもない、
とてもパーソナルで小さな物語に、
大人たちがやっぱり集まって、
みんなで真剣に、世界中のどこにでもいる
女の子を描こうとしている。
世界は救えなくても、どれだけの数の
男の子や女の子の気持ちを
軽くしたんだろう。映画っていいね。
主演のヘイリー・スタインフェルドが
どこまでも、素晴らしい。
あと、脚本。凄い脚本。
ユーモアとリアル、そのバランスが見事。
プロデューサーはジェームズ.L.ブルックスか。
なるほど。名監督は名プロデューサーなんだね。