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エゴン・シーレ 死と乙女のan0nym0usのレビュー・感想・評価

エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)
3.3
芸術系の作品を探して手に取った今作。
まぁ、私は人に言えるほどの審美眼は持ち合わせてませんけど(^_^;)

エゴン・シーレはあまり知名度は高くないですけど、Self-Portrait with Physalisの自画像とかはポスターになったりしてたから、どこかで目にした事はあるかもしれませんね。

今作はエゴンの代表的な作品、死と乙女を題材に描かれています。

うわー、なるほど!✨(*´꒳`*)
って、ちょっと感動しちゃいました。
いつかエゴン・シーレ展があったら、是非足を運びたいです。

そういえば…日本って時折、エロスの意味を官能と間違ってる気がします(苦笑)

エロスは『愛』です。

彼の他の作品を見てみると体を捻らせているポーズが多いんですが、人体のしなやかさを好んでいたようにも思えますね。

スキャンダラスとかインモラルなイメージで紹介されてますけど…全て払拭して観てください。彼は割とまともな男性です(笑)

単に彼の価値観が少し特殊なだけ。
何よりも『絵を描くこと』に突き抜けていた…それだけの事だと思います。ある意味、呼吸に等しい行為なのかもしれない。

なので、ちょっと観点を変えて観賞すると違うものが見えてくると思います。エゴンにとってヴァリは特別な存在だった…そういう愛の物語として描かれてました。

絵よりもエゴン本人を描いた作品でしたが、綺麗に描きすぎてますね。表現者としての現実的な葛藤とか、パッションとかはあまり感じさせない淡々とした進行。
少し物足りない…かな。
凄味を感じさせて欲しかった。
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