グッドナイト・ヴァレンチノ(原題)の作品情報・感想・評価

「グッドナイト・ヴァレンチノ(原題)」に投稿された感想・評価

31歳で夭逝した無声映画スターのルドルフ・ヴァレンチノの話。
おおお…なんだか難解だわ…と思いながら終わった。
ヴァレンチノがイケメン…

2016.10.05GYAO無料配信

このレビューはネタバレを含みます

映画の中では美しい女の間を揺れ、現実の世界では多くのファンを持ちながらも世論にさらされマスコミによって作られた己の姿にひどく屈辱を感じる激しい面を持ち合わせる。

調べてみたら言われればエキゾチックかも。写真や役柄でガラリと雰囲気が変わるところがまたなんとも言えない魅力か。

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広漠とした無から目がくらむような成功を収めたのなら
その成功も空洞だった
巨大で栄華な無のように
大衆が彼を称え
大衆に歓呼されたならば違和感を覚えたはずだ

神が大衆の中から彼をお召しになったのは
優しさからだと思う
自分の名声を心が求める水準にまで
高めようともがき続けただろう
そして挫折したはずだ
ベートーベンの名声がヴァレンチノより高いとしたら
ベートーベンは称賛の真意を知り
活気に満ちたまま去った
ヴァレンチノは顔を壁に向けてしまった


"Goodnight, Valentino."


神の陳腐なジョークだ
人は孤独でなければならない
群衆が押し寄せて来たとしても
りほこ

りほこの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

サイレント映画時代のスター、ルドルフ・ヴァレンチノと作家メンケンとの有名な「最後の晩餐」を作家の視点から描いている。

31歳と言う若さで亡くなった後、少なくとも6人の女性が追い自殺を遂げるほどの人気だったとか。
彼の顔立ちは男臭さとは異なる中性的な女性たちの心をわし掴みにしていく。たしかにサイレント映画で最大の武器は顔であった言える。女性の中で絶大な人気を博した彼だが、一方男性からのやっかみが明らかになっていく。

新聞の社説で名誉を傷つけられた彼がボレチモアの知性と言われたメンケンにアドバイスを求めるところから話が始まる。(ここで言う名誉が、ヴァレンチノが同性愛者であるという内容だった。当時は同性愛者であることは法律でも道徳的にも歓迎されることではなかった)

名誉(今であればプライバシー)を守ることはスターであったり人前に立ったりする者にとって不可能なことなのかもしれない。結局スターであっても人間であり、彼には20代特有の虚栄心もあったのかもしれない。これだけの成功を収めても自身の存在の無益さを感じずにいられないこともあるのだろう。
脚本がすごくいい。メンケンの本などの哲学書ももっと読んでみようと思った。
okapy

okapyの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

一度見て、ルドルフヴァレンティノについて調べた後に再鑑賞した。無声映画時代のセックスシンボルであるルドルフヴァレンティノの胃潰瘍で亡くなる前の最後の晩餐でのシーン。彼の影響力は多大なものだが、それらの名誉や名声には苦悩が付きまとい、そしてそれ自体にはなん利益ももたらはなかった。愚民や女たちが彼をもてはやすだけもてはやし、時に嫌う。それだけの空洞な人生でしかなかったのだ。栄華を求めて俳優を目指そうとしている人には見て欲しい。

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