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ひるなかの流星の群青のレビュー・感想・評価

ひるなかの流星(2016年製作の映画)
2.4
わたしの初恋、究極の選択


ど田舎から家の都合で都会の親戚の家に行くことになり、同時に都会の高校に通うことになったすずめ(永野芽郁)は親戚の家で年上イケメンの獅子尾(三浦翔平)に出会う。高校ではそっけない態度の隣、馬村(白濱亜嵐)と友達になろうと思う。


少ししたら主人公すずめがいきなり

多分恋をした!


と言う。

いつだよ!どの瞬間にしたんだよ!
少女漫画映画恒例の視聴者置いてけぼりの展開である。男の行動や言葉にから推測される女の子側の受け取る気持ちの変遷を吹き飛ばし、突然好きになってしまうという、まさに恋のキング・クリムゾンが少女漫画映画にはあるのだ。
この場合すずめはイケメンの年上講師獅子尾にいとも簡単に惚れてしまう。まあ三浦翔平イケメンだからな…仕方ないかな…(結局)
しかし三浦翔平、こういう役が多すぎである。千葉雄大と同じく、類型的なキャラしか配役されない可哀想な人だ。奪いあい、冬という番組ではかなりの狂いっぷりを見せていたので、彼も演技の幅はあるはず。しかしいかんせん起用される役柄が狭すぎる。もう少し彼には冒険してもらいたいのだが…

彼より見て欲しいのはライバル役で出てくる白濱亜嵐。三代目なんたらエグザイルなんたらトライブジェネレイションエグザイルなんたら、とかいうアーティストのダンサー、らしい。普通に演技上手い。うざがる演技やさりげない優しさがすごくかっこいい。ホットロードとかGTOで見たそのほかのトライブの演技は見れたもんじゃなかったが、この人はうまい!と思います。

それにキャラ的にも非常に男気がある。最初こそ女に対する免疫がないため扱い方がよく分からず酷いことを言うが、分からないなりに直球で迫るようになるとこれがかなりかっこいい。

ドキドキして恋する獅子尾先生と一緒にいて落ち着く馬村。
いやいや絶対馬村でしょう!こんな年になったら安心を取ってしまうんですよ…笑

しかもこの獅子尾先生、先生としての立場は分かっているものの、大人の対応ができなくてどんどんやらかしていく。
お前はもう先生じゃねえ!ただの和月だ!あっ和月は中学生までか笑
(…いや全然関係ないけど正直にいうと和月さん、戻って漫画描いて欲しいです…おれが一番好きな漫画なんすよるろ剣は…)


話がずれたけど、この作品、今まで見てきた少女漫画映画では一味違うんです。
少女漫画映画とは、見ていくとこれでもか、というほどみんなが期待する方向に進んでいくもの。
しかし、かなりの数実写化した今、何かしら変化球が必要であり、この作品はその変化球そのものだと思う。ほとんどの少女漫画映画を観た私がそう思うのだから間違いない!

ラストがうおっ!ってなりました。
あと永野芽郁、やっぱりかわええなあ。女の子らしさもあるし男の子のようなはつらつさもあるし、健康的な可愛さでした。
いや、でもやっぱり個人的には亜嵐くんかっけえなぁ…おれもトライブに入門しようかなあ…これで俺たちはファミリー…じゃなくてトライブだ…
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