ベルサイユ製麺

先生! 、、、好きになってもいいですか?のベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

3.2
すずちゃhちょぉカゝゎレヽカゝっナニょ
まぢぁhナょィヶ乂~丿y@孝攵師レヽナニら毎日ヵ″ッ]レヽ<ゎww
ぅちy@学校з<ナょせhIよ°レヽレヽねぇ
部シ舌ちょぅ、キひ″ιレヽι
乙″も。。
才∠たちの部活は練習量が全てを決めるんだ。日々ホ″□きれのようになるまで痛みつけられ、それでも死に物狂いで食らいつけばいつかは絶対に負けない境地までたどり着けるはずなんだ!必ずオレたちの代で優勝旗を札幌に持ち帰る。その為にはくだらん色恋なんかにうつつを抜かしている暇はないんだよ!!

楡林に篝火を焚きて 去りては再び帰らざる
若き日の感激を謳歌はん!
♪都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊の筵♪

(ギャルかと思ったら北海道大学柔道部員だった…でした。きっと激しい練習で字がおどっちゃったんですね。)


…吾輩くらいの手練れになると『先生!〜』の原作が漫画で有ることは察しがついていたのだ。ただ、内容はちょっと想像し難い。タイトルも情報量が少ない(副題には後で気づいた)し、生田斗真が出てるとなると一筋縄ではいかないかもしらん。学園ラブストーリーの仮面を被った、猟奇的な何かに変わる可能性も有るな、と結構本気で構えておりました。だって最近ちょっとそういうの流行ってませんか?美少女だと思ったら男の子だっただとか、鰻の蒲焼きだと思ったらナマズだとか…。
で、実際に観てみると、まあ恐ろしい程の学園ラブど真ん中だった!ちょっと異常な程のど真ん中!裏の裏をかかれた!奇襲!
一般的に先生と生徒の恋、で想定し得る最善(一番マシ)なゴールってあのパターンだけど、まあそれまでそれなりにしんどい事もあるよなぁ、なんて考えてたら、まさしくその通りに、いろいろ小さな紆余曲折あって、あのパターンのゴールに相成りましたよ!奇襲!
これでは、夢が有るんだか無いんだか判然としません。言わば過激な程に平凡な話で、こんなのみんなわざわざ見たいかな?と一瞬思って、でも直ぐ思い直した…。この真っ当なお話にこそ勇気をもらえるという層が少なからず存在するに違いない。そうとも、無謀に恋せよ若人!そしてワシに若さのハレーションを見せとくれ。ワシはそれを喰らって若返るのじゃよ。フォッフォッフォッ。
…それにしても、先生を好きになるとはどんな気分なのだろう⁇自分の学生時分は教師は大体20歳くらい年上で、お若い方にはピンとこないでしょうが、大昔の、更に20年前って配給制で栄養状態も違うし、T-レックスとか歩いてるし(嘘ですよ?)、有り体に言えば、××××いおじさんおばさんしかいなかっただよー。トキメキようがねぇんだ!ちくしょう、良いなあ禁断…。

🌷ストーリー🌷
堅物イケメン教師が真面目美少女に告られ、悩んでなんとかしようとする…だけ。

鈴瀬ひろ、いや広瀬すずが女子高生で、そんなのいかにボンヤリしてるからって、あんな美少女を周囲が放って置くわけ無いだろうとか思っちゃうじゃないですか!
生馬淘汰、いや生田斗真が、いかに無愛想だからって、あんなイケメン教師がモテモテじゃない訳無いじゃないですか!!
もう“他のサブキャラに至るまで、みんなgood lookingなのはリアリティ無い!少女漫画原作モノは全部そうだよ!”…なんて思ってたのですが、フと気がつきました。これはきっと、恋する人達にとってはこう見えているという脳内変換(アバ・エク効果)によるヴィジョンに違いない!実際、愛で脳が麻痺している状態だと相手の欠点すら愛おしく思えてしまうものです。だからきっとホントの『先生!』も、側から見たら微笑ましいお似合いカップルの話なのにちげえねぇ。はい、OK。

先生と女生徒が見つめ合うと、空気がとろ〜んとして直ぐ逆光になります。キラキラしてんなー。あんまりキラキラしてばっかりなので、そのうち広瀬すずが「どうして星にうまれて太陽になった時に、地球を照らそうと思ったんだろう?」とか言い出すんじゃないかとハラハラしましたね。
…は冗談として、広瀬すずはやっぱり凄い!是枝作品や『怒り』みたいな重々しい作品から、少女漫画原作モノみたいなある種の軽さが要求されるものまで完璧に演技のテンションをコントロールしてる!まあ、意識してか、勝手に出来てしまうのかはわかりませんが、天才のなせる技なのは間違いないでしょう。他の役者さんたちも全然悪くは無い。頑張ってはいるのでしょうが、モノが違うのかな…。
とにかくストーリーは一本道で、起伏にも乏しくて普通なら直ぐに飽きて、ツイッターのタイムラインの消化でもし始めそうなものですが、それでも最後まで何となく観てしまったのは、恐らく撮影や演出、編集の的確さ、要は映画のフォルムが余程良く出来ているからなのでしょう。流石、三木孝浩監督。恋愛漫画実写化の鬼!三木の前に三木なく、三木の後に三木なし。気が遠くなる程の数のラブストーリーをこなし研鑽してきたその姿は、七帝柔道の猛者達と重なる部分もあるのではないでしょうか?
…いや。
意味的に間違いは一つも無くて、過剰にスキャンダラスにもならない。主要な登場人物は最終的には成長した姿を見せてくれる。甘えた所は殆ど無いのに、ちゃんと甘酸っぱい。なんと言っても学祭シーンも有る!うむ。OK!
ハッキリ言って、観てるコッチはビタイチ成長しないし、モテ度も上がらぬ。でも、かりそめの潤いでも無いよりマシ。もう、ホントにワシには何にも残ってないんじゃあ!!!!

♪都ぞ弥生の雲紫に 花の香漂ふ宴遊の筵

尽きせぬ奢に濃き紅や その春暮ては移らふ色の

夢こそ一時青き繁みに 燃えなん我胸想ひを載せて

星影冴かに光れる北を

人の世の 清き国ぞとあこがれぬ♪