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カーズ/クロスロードのohassyのレビュー・感想・評価

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)
3.5
取り立てて好きではないけれど、オモチャをそのままキャラにしてしまうトイストーリー的なビジネスモデルとしては徹底してるなと感心するシリーズ。

が、映画館やテレビで観る予告宣伝がすごく良くて、というか刺さって、この映画を観たい気にさせた。
個人的に2017年のベスト予告にしてもいい(偉そう)。

本作は完全に親世代、特にお父さんを狙いに来ていて、予告も完全にそうしていて、子供をダシにして映画館に行かせようという戦略が見て取れる。
奥田民生を起用するあたりも、もはやあざといと言っていい。
ビジュアルも明らかに大人向けのデザインが用意されていて、徹底したマーケティングの意志が感じられる(複数用意できるのがそもそも桁違い)

しっかり術中にハマった形である。
子供を連れて観にいくことは無かったけれど、タイミングと気持ちが噛み合っていたら多分劇場で観ていた。

肝心の本編はといえば、これが意外なほどちゃんとしたストーリーで、これまでがアニメの話法に則ったファンタジーだとすると、本作はまるでリアルな人間ドラマのようで、自然と感情移入する。
あの風貌なのに、すごいな。
個人的に仕事で老いや若者の台頭による焦りのようなものはあまり感じたことがないけれど、こういう話はステレオタイプだしわかりやすい。

ただ、マックイーンの老いと世代交代がテーマの割には、彼の見た目がすごく若いので、もう少し老いのデザインをしても良かったのかなと思うけれど、そうするとビジネスに響くからね(byスターリング)
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