ベイビー

特捜部Q Pからのメッセージのベイビーのネタバレレビュー・内容・結末

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

このシリーズは安定して面白い。

上質なサスペンス映画を堪能させていただきました。前二作を知らなくても充分楽しめるハズレなしの作品です。

サスペンス(suspense)=物語の展開が不安感や恐怖感を与える。という意味があるのですが、不安定という意味もあるそうです。
最後に犯人が捕まるだろうなぁ。と分かっていても、作品を見ている最中は「捕まるのか、捕まらないのか」、人質は「助かるのか、助からないのか」、この物語の結末に「救いはあるのか、ないのか」とハラハラドキドキしているものです。もちろんこの作品も終始ハラハラドキドキ楽しめました。

そのサスペンスを有効に楽しめている理由は、その不安定感に対抗する、曲がらない信念を持ったカールの存在がいるからこそだと思います。カールの犯人を追う信念は、人間心理に潜む不安感や恐怖感からなんらかの答えを導いてくれる気がするのです。

いつもそのカールの信念を邪魔するのは「組織」なのですが、今作品ではその組織も協力して捜査に挑みます。見えない犯人を浮き彫りにし、犯人を追い詰めようとするのですが、いつもその警察の上を行くのが犯人の方です。

警察の上を行く犯人と信念を持った刑事。この設定が最高のサスペンスを作り出したのだと思います。
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