ぬーたん

特捜部Q Pからのメッセージのぬーたんのレビュー・感想・評価

特捜部Q Pからのメッセージ(2016年製作の映画)
3.7
原作も好きだし、映画も1作目も2作目も良かった~で、何となくこの3作目は勿体ないからとっとこ!と思って早2年経ってた😅原作の内容もかなり忘れてて逆に新鮮だったけど。
でも、さすがに漬け時間が長過ぎたか、2作目の記憶も曖昧で、カールはどうしたんだっけ?と引きこもりカールに起きた事やら何やら忘れてる‥。というかあのことが原因なのかどうかも良く分からん…。
最初が良いの。ローセのボクシングの相手をするアサドが何だか可愛い。
ファレス・ファレスったら、お茶目な役がいいわ。
その後の約45度上からのカメラが、こんなに鼻が高かったっけ?と言う位鼻が高くて、高いというより魔女のような鼻で、毒リンゴが似合いそう。
なのに、可愛いという不思議なキャラ。
遅れて登場のカール。表情も口調もくら~い。
どんよりとした北欧の空のように暗く、今作では恐らく一度も笑わなかった。しかし、ニコライ・リー・コス、渋い。カッコ良くて惚れちゃう!
こんなイケメン2人が主役なのに全く恋愛っぽいシーンもなくて、こんなに清々しいシリーズはハリウッドでは作れない。
特捜部Qは未解決事件を扱う。いわゆる『コールド・ケース』
ボトルに入った手紙から捜査を開始、差出人の頭文字は『P』
QだのPだの、頭文字がお好きね。
今作は犯人が最初から出るサイコもの。
犯人を演じる俳優さんは、ライアン・ゴズリングを少しさっぱりとさせたような長身のイケメン。
こういうイケメンがサイコパスを演じる時は、本心が出た時とのギャップで恐ろしい内面を見せるが、この方は最後までそれほど恐ろしくは感じなかった。
エドワード・ノートンやレイフ・ファインズが演じた時の衝撃なようなものはなく、ここでもあっさりとした北欧サスペンスっぽい。
愛人はなんだったのか、ちょっと不思議だったな。
今作は自分的にはちょっとがっかりな出来だった。
多分、宗教色が強い内容だったことと、子供が標的になったことが辛過ぎること、刑事バディの魅力があまり出ていなかったことが、残念だったかな。
宗教ものは日本人には馴染みにくい。
といっても、カールもそうだったわけで、『喫煙と同性愛と同じ』なんていうトンデモナイ差別発言をしてた!
暗い雰囲気に閉鎖的な宗教と不可解な家族。
そんな中、一面の黄色い花畑がやけに印象的だった。
大した会話もなかったが、カールの涙とラストの言葉が刺さった。
新作はかなり評判がいいようだ。
いつまで漬けるか、迷うところ(笑)
ぬーたん

ぬーたん