タフだわ。
子供時代を演じるのは、まさかのマッケンナさん。ギフテッドで神童役が似合ってた輝く笑顔のあの子が、トーニャ・ハーディング役っすか。すごいわ。
母の再婚、離婚、キモい義兄弟。
絶望的に荒んだ交友関係。
こりゃサバイバルだわ。
ボッコボコに殴られつつ、罵りあいつつで迎えたトーニャ初滑走のシーンは、
鳥肌モノ
この人、なんでフィギュアだったんだろ。プロレスラーか解体屋にでもなってたら、きっと天職だっただろうに・・
と思うのも無理はないが、
「フィギュアしかない」
その信念と覚悟がこの人の生きる道だったんだなあ。
十分 gifted だったのに、誰からも下に見られ、「面倒見てやってる」という扱いをされ。
でも、トーニャ自身は、自分は他人の力を借りなくとも輝ける太陽であって、月ではないのだ。ということを全く疑っておらず。
この映画の内容や、実際のオリンピック出場という実績から考えれば、その自覚は妥当であり。
自分の内と外との評価のギャップが、彼女に無茶をさせてしまったんだろうな・・。
と私は思いました。
これは・・
女子フィギュア版ロッキー?
いや、最後に勝ってないか。
あとこの映画、選曲が抜群です。
逆境にタコ殴りにされながらも、自分の本領を世界に示すのを決して諦めなかった、逞しい女性の物語。大好きかも。